働き方改革を進める企業が多い中で、学校教師の長時間勤務が問題になっています。教員の業務効率化のため、ICTの活用が業務効率化に貢献することが期待されます。そのような採点・集計時間の削減に自動採点システムの導入を行う学校が増えており、採点業務の効率化を実現しています。自動採点システムには、主に3つの機能があります。

1つめはパソコン上で採点を行います。同じ設問をまとめて採点するなど、効率的にできます。2つめは得点を自動で集計します。終了した時点で得点データが自動で集計されます。

3つめは出力・分析です。データを様々な形式で出力できるので、成績一覧表を作成したり、試験問題の分析も行うことができます。自動採点システムの仕組みは、教員が作成したテストをスキャナで読み取りパソコン上で採点を行います。結果はパソコン上で集計されますから、結果を都度パソコンに入力する必要も無くデータ分析も楽になります。

ソフトによる採点は基準がぶれずに公正にできるので、人の手による採点より正確です。結果はデータで送ることもできるので、教育現場でのペーパーレス化にもつながります。結果をより早く生徒に届けることもでき、生徒のモチベーションアップにも効果があります。このように、採点業務を大幅に削減できる自動採点システムは、採点にかかる時間が1/3に短縮できた実績もあり、導入する学校が増えています。

業務のICT推進により、質を向上しつつ働き方改革を進めることができる効果的なツールと言えるでしょう。